2020年05月26日

ルナティックムーン1〜5巻/テーマが際どいけれど素晴らしい内容だった。イマドキなのに語彙豊富で独特な文章も素晴らしい

ルナティック・ムーンT〜X
藤原 祐  著
椋本 夏夜 イラスト
2003/9/1〜2005/4/1
電撃文庫

テーマがテーマなので際どい内容なのだ。なので、子には積極的には勧めなかった。進撃の巨人の漫画をどこかで少し読んでショックを受け、アニメのCMをテレビで見ても嫌がるくらいなので、子が読むことはないかもしれないな。進撃の巨人を私は読んだことも見たこともないのだけれど、きっと世界観がしっかりしていて本当に面白いんだろうとは思う。そして、この本も、世界観が実にしっかりとしていて、すごいのだ。

SF的な時代設定もすばらしいし、その中で生きる主人公の生き生きと表現されていること。主人公に限らず主だった人たちの生きざまもすばらしい。そしてなによりも人生のパートナーを得ることの賛歌であることが、すばらしい。若いころにこんな本を読めていたら、私の人生、もっと違ったものになったこと請け合いだ。なので、いつかは子にも読んでほしいと思うのだが、なにしろ際どいので、親から子に勧める本とは言い難いのが玉に瑕かな。

それでもアニメ化したものを見たいなぁという思いがどんどん膨らむのだ。特に最後の戦闘シーンなどはアニメで表現してくれたら本当に迫力だろうなぁ。際どくて醜い映像を工夫して、極限の美しさと透明感で際どさを表現できれば、最高に壮大な抒情的なSFアニメになりそうなのにな。現に、最後の場面なんて、本当に美しい。文章で読んでいてもうっとりとする。

アマゾンを見ると、新本はないみたい。中古で買っても電子図書でもお値段は同じくらいだ。イラストは私好みではないというか、私の脳内に描かれた映像とはずれている印象が最初から付きまとった。アマゾンに限らずいろんなところのレビューを見ていると、イラストが好きで読んだというレビューもあるので読む人によっていろんな映像を描くような力量のある本なのだな、と改めて思う。

文体が独特。読み飛ばさずに丁寧に文字を追っていくと、ありありと情景が頭に浮かんでくるのだからすごい。イマドキな文のような古典的なような。そして考えられないほどに豊富な語彙力が独特なイメージを読む人一人一人に植え付けていくんだろうなぁ。

夢中で読んだ。素晴らしい作品だった。


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タグ:藤原 祐
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posted by kaho at 22:06 | Comment(0) | YA文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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