2019年02月23日

人生がときめく片づけの魔法/こんまりさんがアメリカで流行っているらしい〜中受終了後の後片付けと新生活への節目に向けて。


人生がときめく片づけの魔法
近藤麻理恵
2011年1月15日 初版発行
2011年6月15日 第15刷発行
サンマーク出版

引っ越し屋さんに言わせると我が家はモノが多いらしい。が、見た目はかなり閑散(?)としている。家が狭すぎて収納場所が確保できないとか、忙しすぎて時間がないという悩みはあっても、そういえば路頭に迷ったことはない。

あふれているものをあえて言うならいわずもがなの「本」。本棚を買い足せば解決する。が、少しでも余裕があると躊躇なく買ってしまう。引越のたびに何百冊もの本を処分してきてこの量である。あれが全部いまも我が家にあれば幸せなんだけどなぁと脳内夢想することもよくあるのだけれど、一方では全部なくても困らないことも知っている。

これから読む本は借りるかKindle版などにしようと思うのだが、丁寧に装丁された本を手に取ると決心が鈍る。手放したことを何十年も後悔してメルカリで見つけて手に入れてほっとした本。装丁も挿絵も実に美しい外国語の古書だから手に入れ直すのもあきらめた本。自費出版、ローカルな小冊子。古いものほど作りが丁寧で情報量も多いような気がして手放せないし。

本だけでなく、大昔編集して繰り返し聞いていたカセットテープ何百本とか、手放したCD、DVDなども今でも時々手に取ってみたくなる。

さて、前回の記事のように我が家も中受が終わった。

同じような境遇のどのお宅も同じだろうけれど大量の紙ものが山積みだ。といってもご存のように塾には行っていないし、模試などはとっくに処分済み。微妙な書類などもすでにシュレッダー入り。過去問の厚い冊子などは前向きに処分する方向でそれ専用の山(=大量の本(!)の山)の隅にとっくに積み上げてある。

問題は子が頑張って日々取り組んだZ会の月々の冊子である。わざと毎日何度でも前を通るような場所に積み上げてある。「邪魔だなぁ」と思う時が来たら処分するタイミングだ。つまり、処分しにくいと思っている。手放すんじゃなかったなぁと後悔しっぱなしの二度と手に入らないあの本この本の幻影が脳裏をかすめるのだ。

時期が時期だけにはやくしないと、すぐに学年の変わり目だけでなく小学生の最後がやってくる。片づけ難易度が急上昇してしまう。

そこにこの本である。

アメリカで「こんまり」ブームなのだという。「こんまり」って何?って聞いたらこの本を紹介された。育児と仕事で座る暇もなくてテレビをほとんど見ていなかった3.11前後に、日本でこの本が大ヒット。テレビでも大活躍。連ドラにもなったとか。それが世界に広がりアメリカで「日本人は本当にきれい好きなのね」と現地の皆さんに突っ込まれて肩身の狭い思いをしている邦人のみなさん、みたいな構造があっちこっちに発生しているということだろうか?

アメリカといえば、欧米の家屋は家具類に生活用品のすべてを収納できるように設計されている。家が建つ段階ですでに物の場所が決まっている。だから家具付きの賃貸家屋や、家具付きで売り出している家などがあるわけだし、他人の家に行ってもどこに何が収納されているのか大まかに想像できるくらい、収納に関しては定型がある。

日本でも和室のみの日本家屋だとモノには定位置がある。ただ欧米家屋とは違うのだろうか。欧米に住んでいる日本人のお宅では、欧米流の定型の置き場を無視しているのをよく見かけた。欧米で日本人が家屋からあふれるほどものを持っているのを見たことがないので、定型に従って収納すればあっというまに雑誌にのせられるような美しい住居の出来上がりになるに違いないのだけれど。

ともかくも、読んでみた。すると、片づけられない人の思考がよくわかったような気がした。片づけられない人の典型のような我が家の子も、ものにしがみつく。両手で抱き込んで離さなくなる。文字通り物理的にしがみつくのだ。

「いいの!」と叫んでしがみつき、空いている(ように見える)空間を見つけて放り込む。それをちょっとでも繰り返すと、押入れほどの大きな空間でさえあっという間にいっぱいになる。

放り込む前に1つ1つ分解するように小分けして「いる」「いらない」を決める、という作業が必要になる。これをとても嫌がる。決められないものは強制的に捨てるよと促すと、泣きながら「いるの!」「いらないの!」と叫ぶようにジャッジしてようやく物を半分くらいに減らす。そうすれば少しは片づけやすくなる。が、体積が半分になっただけだ。

何度も話したことがある。日本語の「片づける」という言葉があいまいすぎるのだ。英語では意外と「fix」をよく使った記憶がある。「固定」とか「元通り」とか「直す」「修理」というようなニュアンスの言葉だ。

定位置に一定量。

これに尽きる。

どういう空間にどのようにしながら住みたいのかを想像しながら。

と考えながら読んでいたらまさにそのようなことが書いてあった。嬉しくなる。

まずは捨てる

衣類、本、書類、小物、思い出品、、、と思っていたら、その通りのことが書いてある。嬉しくなる。

衣類は、トップス、ボトムス、アウター、靴下、下着、袋物、アクセサリー、水着や浴衣、スノー用品、靴、、、と思っていたらまたまたその通りのことが書いてある。嬉しくなる。

子供の捨てるものを親が見ないこと、という注意が書いてあった。とても納得なのだがいまのところは我が家では子が「不要」と認定したものをいったん親の部屋に移動させることにしている。その理由がまさにこんまりさんが「見ないこと」と書いている理由だった。親と子とでは思い出や思い入れが違うのだ。

といっても絶対に子の判断を親が狂わせてはいけない。子が自ら「不要」と認定した後で親が自分のために再認定するのだ。子は「不要」と認定したのだということをしっかりと認識しておく。ここ、重要と思った。

人にモノを上げるという行為に関して、こんまりさんは「善意を装いながら自分がモノを捨てる罪悪感を、ただ人に押し付けていただけ」と断言しています。これ、ほんとう。

我が家は、ものがあふれるお宅から長年大量にものをもらってきた。複数個所から集まるのでものすごい量だ。おもちゃはもちろんそこのお子さんが飽きるまで遊んだ後なので、どこかが壊れていたり、ピースが足りなかったりする。それでも赤ちゃんであれば必要十分だ。衣類に関しても同様。小さいころであればあるほど状態の良い衣類はいくらあってもありがたい。ありがとうありがとうと嬉しく受け取っているうちに勢いはそのまま、就学後もものが送られ続けた。すると少しずつ子も自分がなぜそんなに物持ちなのかがわかってくる。ほとんどが自分の好みとはわずかずつズレていること。そのほとんどがリサイクルショップには持っていけない程度の欠損のあること。欠損があるので最後まで十分に遊びきる達成感を得られないことも。

よいところに住んでいたものだ。家と保育所の往復経路にずばり、高額買取をしてくれるリサイクルショップがあった。育児にかかわることのほとんどは新品を探す前にその店に行ってみるのが巷の定番になっていたほど使い勝手のよいお店だった。

持っていけないものは需要のあるところに配ってもらえる友人のところに送った。大きな箱に何箱も何箱も。そして最後に、親戚のところに子どもが生まれたのが子の就学時と重なり、本当に大量のおもちゃを送った。ミニカーが何百個といえば少しはそのすさまじさが伝わるだろうか。その上またがって遊ぶ車やなんとかウォーカー、豆いすに至るまで送ったのだった。けれどどれだけ処分しても、送られてくる量は増える一方。すさまじいスピードで、すさまじい量のモノが溢れていった。

そしてそのころになると、くれる人のほうもこんまりさんの言う通り、捨てる罪悪感を薄めるために我が家に何でもかんでも送ってくるんじゃないかとかすかに思うようになった。肉親と違って純粋な善意の中に次第に混じっていった、という微かな雰囲気ではあるのだが。

大学のために家を出たときに親が持たせてくれたものを思い出す。親が家の中を探し回って引っ越し荷物にいろいろと混ぜ始めた。嬉しそうに生き生きとした様子でくれたものほど結局使うことなくきれいなまま、何度目かの引っ越しの間に姿を消した。

後日帰省の際にもどんどん持ってくる。「いらないものをくれているんじゃないよね?」ととっさに言ったことがあった。即座に「失礼な!」と返ってきた。が、それ以後は一切何もくれなくなった。こんまりさん大正解だ。

「本」に関する捨て方について期待して読んだのだが、全部いったん床にだすのがコツのようだ。そういわれてみればそうかもしれない。なるほど。

次に「書類」。こんまりさんが「基本、全捨て」と断言するようにまだ少し甘いようで、もう少しスリム化できそうだ。

ちなみに年賀状だが、ときめくものだけをファイリングしてある年以前のものを全部処分したことがあった。今、それを後悔している。若いころに文通していた時のもらった手紙なども。なんであんなに威勢よく捨ててしまったんだろうか。どんなに邪魔に思ってもとっておけばよかったと後悔しきり。そういえばそういうことを主人公が後悔している小説を読んだことがあった。日本にやってきたイギリス人の女性の半生を描いたものだった。が、この後の思い出品との付き合い方に関してこんまりさんは、「空間は過去の自分ではなく、未来の自分のために使うべき」だと。これも納得する。するけれど、、、(笑)。

小物類の整理整頓の順番が書いてある。CD・DVD、スキンケア用品、メイク用品、アクセサリー、貴重品(印鑑、通帳、カード)、機械類う(デジカメ、コードなど)、生活用具(文房具、裁縫道具)、キッチン用品・食料品、その他趣味もの。

最後に整理するのは写真、永遠に整理整頓することのない大量の写真
「永遠に来ないお客様用」布団
信じられない「大量のストック」 歯ブラシ、ラップ、トイレットペーパー、綿棒

つまり、適正量

「適正量のカチッとポイント」

「ときめきでモノを選んで、自分基準で生活してみる」

読後の感想。

我が家の問題は自分でもわかっている通り大量の「本」と「CD」、昔のカセットテープ、VHSビデオテープ、そして大きくて重いアルバムに整理整頓された写真。

途中からはデジカメになったので印刷された写真は減った。が、今度は外付けHDDの中に何も考えずにストックされ続ける大量の写真がのしかかってくる。もちろん、空間を占拠することはないのでこのままにしておいても大丈夫なのだが。

CDもカセットテープも、ビデオテープもデジタル化するのが正解のようだ。時間をみて少しずつ、頑張るかなぁぁ、、、、(ためいき)。

あと、本は、、、、、

親(私)の本はもうあまり増えそうにないけれど、子の本は増えるばかり。これらもどこかの時点からデジタル化でお願いすることにしようかな。

子の読む本をデジタル化ってどんなもんなんだろう?

どのくらい読んだのかわからなくなるということはないんだろうか?子供の場合、親の目が行き届かなくなって危ないということはないんだろうか?課題は山積しているようだ。


さて、収納。

「定位置。」

英語の fix が示すように定位置が問題なのだと改めて思った。

まさにモノを選ぶときは自分の体に聞いてみて。モノの置き場所を決めるときはおうちに聞いてみるの言葉通りである。

鞄の中には鞄を収納するなんて基本だし、鞄の中のものを毎日出すなんて言語道断だ(きっぱり)。お風呂場にモノを置くのは、おけなかった下宿生活のころからの夢だった。やめる気はない。我が家では立てて収納するのは内容がすべて「済」である証拠になっているので「未決」のものは寝かせてあるんだし、重いアルバムを押入れにしまってしまったらどんなに立ててあってもそれこそ絶対に開かない(実証済)。

、、と内容にいちいち突っ込みを入れながらも楽しく読んで最終章(第五章)。ここからがこの本の神髄だ。

モノが人を表すのか人がモノを表すのか、ともかくもモノを動かすことは人の心理を動かす。家でも職場でも、家具のレイアウトを変えると何かが変わってくるのは確かだ。そのことに研ぎ澄まされているというのか、神がかっている人なんだろうというのがよくわかる。そのうえ、本当にものすごい数の人と家と片づける工程を見てきている。その蓄積は迫力だ。

最後の「本当の人生は『片づけたあと』に始まる」というのも子にさえ当てはまる。ちょっとでも自分の意思で取捨選択をして片づけると、本当に自分のやりたかったことが思い浮かぶらしいのだ。

遊ぶことにすべての時間を費やしたい気持ちはとてもよくわかる。だが、新しい生活が始まるまでに数日だけ、新しい空間を創造するのに費やすことにしよう。私が少しずつ仕訳をしておいてもよいのだが、処分するかどうかの判断は子がするべきである。

成長するにつれて身の回りに置いておきたいものは変わっていく。古いものを上手に処分して適度に空間を空けて、新しいものが入ってこれるようにしよう。

ちょっとだけ頑張ってみよう。

そんな風に声をかけてみよう。


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