2018年04月26日

10歳までに読みたい世界名作15あしながおじさん/説得力抜群!なんと、フルバージョンで読み直したくなってしまった!


10歳までに読みたい世界名作15
あしながおじさん
作/ジーン・ウェブスター
編訳/小松原宏子
絵/脚 次郎
監修/横山洋子
2015年8月30日 第1刷発行
2017年1月9日 第4刷発行
学研

学校の図書館ではさまざまな企画を催しているようだ。このシリーズであれば、いつもの2冊に追加で合計3冊本を借りることができる、という企画が始まったらしい。それで借りてきた。道理で。「名作」というものに興味のまったくない子が名作を借りてくるときには何かあるのだ。

えらく難しい漢字も多用しているのに、ものすごく大きな文字を使っている。もちろん漢字にはすべてフリガナが付いていて、難しい言葉には欄外に注釈がある。まあ、至れり尽くせりなのだ。が、言葉の使い方を見ているとどの年齢をターゲットにしているのかイマイチわかりにくい。10歳までに〜というシリーズなのだから小学校低学年から中学年なんだろう。パッと見でいうなら「ゾロリシリーズ」とかぶりそうな雰囲気なのだけれど。でも、漢字による言葉の使い方や内容を考えると小学校高学年向けだろうとも思ってしまう。けれど、小学校も高学年になればそれこそフルバージョンを読破することだって可能になるわけだから、中途半端な気がしてくる。

そんなこんなで、外観に難癖をつけつつも。イラストが生き生きとしていてアトラクティブである。1度ちいさいころに読んだっきりであとはアニメで半分くらい見たのかな。「あしながおじさん」に関してはその程度だったが、概要はもちろん覚えている。「孤児院でね、作文を認められて大学に行けることになった女の子の話ね。月に一回、お手紙を書くの。」と子にかるく紹介したところ、叱られた。

ネタバレしないでって。でもねぇ、こんな程度のことは30分連続アニメでいえば1回目には全て紹介される大前提よ、と告げたところ納得してくれた。しかもこの本でも、巻頭の折返しイラストのところに、全てが暴露されているじゃありませんか。

そして、この本のダイジェストぶりが実によかったのだ。わかりやすい。そうか、そうだったのか、と開眼してしまった。フルバージョンを読みたくもなったけれど、フルバージョンでは主人公の気持ちや大学生活などがあまりにも生き生きしすぎているのかもしれない。そのために主人公以外の周りの風景が見えにくいのかもしれない、と気がついた。

もちろん大人が読めばそのへんのことだって十分に透けて見えるものなのかもしれないけれど。

源氏物語なんだなぁ、と初めて、気がついた。

「あしながおじさん」が名門でツーンと澄ましているお友達の親戚であって、あたたかい家庭の出身の友だちの家の人ではない点など、子供の頃はなぜ?としか思わなかったことが、今になるととても良く理解できる。

この本は、大人になってからもう一度読むのが好いのだなぁと初めて気がついたのだった。

もしかしたら、男の子には「あしながおじさん」の行動が理解できるのだろうか?

まだまだ小学生であっても?

そういえば、子は「源氏物語」を気に入っていたしねぇ。

子に聞いてみたい気がしてきたよ。


巻末に、当時の郵便事情が沢山の写真とともに掲載されていて本当にリアルに迫ってきて面白かった。それから作者のことが書かれていた。「トム・ソーヤー」や「ハックルベリー・フィン」の作者であるマーク・トウェインの姪の娘だそうだ。そして娘さんを生んで直後、産褥熱で命を落としたとのこと。もっと長生きしてくれた、もっとたくさん面白い本、書いてくれたんだろうなぁ。


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posted by kaho at 02:00 | Comment(0) | 児童文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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