2018年03月26日

ファオランの冒険1王となるべき子の誕生/のっけから面白い。止まらないダイアウルフの物語


ファオランの冒険1
王となるべき子の誕生
キャスリン・ラスキー
中村佐千江 訳
Richard Cowdrey 絵
2012年7月6日 初版第1刷 発行
メディアファクトリー

THE WOLVES OF THE BEYOND #1 LONE WOLF
2010 by Kathryn Lasky


「ガフールの勇者たち」の実質の続編とのこと。2巻目ごろから時代が判明するのだけれど、ナイロック(コーリン)の時代が終わり、ソーレン王が統治している時代。コーリンによって持ち出された燃える石が再び火山の中に戻されて、ダイアウルフ(正確には骨ウルフたち)が守っている時代だ。ということで、本当に「ガフールの勇者たち」の後の時代である。

ダイアウルフたちの掟で、ちょっとでも変わったところのある(将来的にあるかもしれない可能性のある)個体は、群れから追い出されて捨てられる。ファオランのお母さんは、子どもを捨てられるのを嫌がって群れから隠れてお産をする。けれど見つかって、捨てられてしまう。が、子どもをなくしたばかりのハイイログマの足にしがみついて助かるのだ。

しかも、ハイイログマの素晴らしいこと。わが子同然に育て上げる。狼の子であることを踏まえた上で、自分に教えられることをすべて教えるのだ。

が、冬眠から目覚めたときハイイログマは地震に襲われて命を落とす。

2人の母親を亡くしてどのように生きていけばよいのか途方にくれるファオランに新しい出会いがある。はぐれ鍛冶のグウィネス。グウィネスの父親も鍛冶。白いはぐれ鍛冶と親しくて、グウィネスは彼女から鍛冶を教わる。

ナイラに殺された白いはぐれ鍛冶といえば、ガフールの歌姫ブルンウエラ(マダム・プロンク)の姉、シルバーベールの女鍛冶ソーラだ。!実にあっさりと殺されてしまってあっけにとられたのだけれど、こんなふうにつなげたんだなぁ。

ファオランはグウィネスからたくさんのことを教わる。そして、狼の群れに合流することを選ぶ。

けど、そもそもの元凶である足の指が開いていることで死病にかかっていると誤解される。狼の群れに取り囲まれて襲われる。育ての親ハイイログマのサンダーハートの訓練の賜物である強靭な跳躍力でもって事態を打開するファオラン。無事に群れに加わることが出来たものの、いましたよ、意地の悪い狼が。

どこにでもいるものかな、ヒープのような嫉妬深い存在。黒いフクロウのようにいやらしくつきまといそうだ。

ファオランは、サンダーハートにつけてもらった名前「ファオラン」をダンカン・マクダンカンに告げる。

自分の名とその由来にこだわるのはこのシリーズの通奏低音のような。欧米人は名前に関するこだわりが日本人よりも強いんじゃないかと思うことがあるのだけれど、そのあたりの事情がとてもよく表現されているシリーズのような気がする。



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ファオランの冒険 1 王となるべき子の誕生

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posted by kaho at 02:00 | Comment(0) | ファンタジー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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