2017年10月16日

小学館版学習まんが人物館41西郷隆盛/とてもわかりやすかった、けどやっぱり理解できない〜


小学館版学習まんが人物館
Saigo Takamori
明治維新をなしとげた英雄
西郷隆盛
監修 落合弘樹 (明治大学文学部教授)
まんが 吉祥寺笑
シナリオ 黒澤哲也
2010年12月18日 初版第1刷発行
小学館

とてもていねいにわかりやすく明治維新を描いてくれている。いままでぼんやりしていた概略や、断片的にしか理解できていなかった事柄が読後につながっていった、ような体験の読了感だった。

この筋書きが本当のことだったのか、あるいは理解しやすく整合性を整えた上でのことなのか、不明だ。そんなの永遠に不明かもしれない。とにかく、表面上の出来事だけを並べて俯瞰しても、バラバラバラバラしているのが明治維新だ、という私見はどうにも変わらないのだけれど。

でもやっぱり、何をした(かった)人なのかよくわからない。自分を取り巻くすべての人(国を含む)をより良くしたかったという愛の人ではあるとは思うのだけど。先見の明を持ち、大きく的確に物事を捉えて的確な判断と指示を出せるひとだ。卓越した能力の持ち主だけれど、平和がいちばん好きだったのかもしれない。人並みの功名心みたいなものはあるけれど、田舎の学校などでゆったりと人と関わりながら暮らすのが一番幸せだという人だったのかもしれないなぁ。

ただ、ここはただの価値観の相違なのだろうと思うのだけれど、ここまで質素に何事も抑えることはなかったんじゃないかな。そこがどうも、時代についていかなかった遠因というのか、鶏と卵だけれど。同じように(?)若くして引退した徳川慶喜の隠居生活との決定的な違いというか。

西郷隆盛はそのおかげか、最後まで仲間に囲まれて楽しそう(?)ではあるんだけれど。

お金が入っているのであれば自分の家族に少しはよい生活をとは思わないあたりが、どうにも(汗)(笑)。その分、回り回って周囲の人たちがご家族を云々していたような、、、ネットでいろいろと読んでいるとそんな印象だ。家族放ったらかしてその場その場でいいなぁと思った話に乗り、好きな方向に向かって好きなように動いただけという印象がどうしても拭えない。男から見ると情の厚い人なのかもしれないけれど、女の側から見ると自己中にしか見えないのだ。どこかに西郷隆盛は「革命家」だと書かれていたけれど、なるほど革命家というのはそういうものだなあと妙に納得したりもした。

徳川慶喜の野望を見抜いて云々というのも、庶民から見るとどちらが実質のトップでもどうでも良いような気もする。元武士たちの悲運に同情するのであれば、(武士代表の)慶喜を担ぎあげておけばよかったんじゃないのかな。と思うのは、素人丸出しの感想かしら。

明治維新はわかりにくい、と思っていた。パズルのピースが足りないのだ。武器商人のグラバー(イギリス)が坂本龍馬の後ろ盾だった、ということを見聞してから違ってきた。

内乱を最小限にすべく、すべてを見抜いて身を引いた徳川慶喜が日本存続という意味では一番偉いような気がしてくるのだ。島津斉彬ー西郷隆盛ー徳川慶喜、みたいな構造を阻んだ人間(組織、国)がいた、ということなんですかね。大変な時代だったんだなぁ。

今期、図書委員の子。今週はこの本をクラスのみんなに紹介したそうだ。「来年の大河ドラマの主人公」「明治維新の英雄」というキャッチフレーズにしたのだ、と本を手渡してくれながら嬉しそうに話ししてくれた。歴史マニアの子のことだ。はっきりとした西郷隆盛像が子の中にはあるのかもしれない。島津斉彬のことも、坂本龍馬のことも、徳川慶喜のことも、子は相当的確に把握している、という気がしている今日このごろだ。


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posted by kaho at 02:00 | Comment(0) | 学習漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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