2017年09月28日

「ぼくら」シリーズ2ぼくらの天使ゲーム/「ぼくらの七日間戦争」をすっ飛ばして2巻目から


「ぼくら」シリーズ2
ぼくらの天使ゲーム
宗田 理
2007年1月 第1刷
ポプラ社

友達数人がこのシリーズにハマっているらしい。子は「現実的な」本は好きではない、という。社会派ではないのだろうな。横浜編の3冊は、親子揃って結構楽しくさっさと読了。その後、一向に借りてこないので、このシリーズのことはもう諦めたのかと思っていた。が、2巻目を借りてきた。

1巻目の「ぼくらの七日間戦争」を読んでいない。数ページ読んで「どうしようかなぁ」と考えていたら、子がさっさと読み終えて返してしまった。そのときに書いた感想をこのブログの下書きに保存していて、読了した暁には記事に載せようと思っているのだが、なかなか重い腰が上がらない。

で、この2巻目だが、面白かった。

大人に反発して、大人をからかって何が楽しいのか、そこだけはどうしてもよくわからないのだけれど、そのことそのものが事件の背景の一部になっていて、解決に向かう道筋にもなっているのが周到で面白い。マスコミとの付き合い方とか距離感とかは、ませ過ぎだとは思うけれど。

小5に、レイプだの妊娠だの、ってちょっとすごい世界だとは思ったけれど。けどこうやって少しずつ大人の世界を垣間見ていくんだなぁ、ソフトランディングで良いのではないかとも思った。このシリーズのファンである子の友たちもみな、読んでいるのだし。なによりも、この本は学校の図書館から借りてきたわけだ。案ずるまでもないことだった(笑)(笑)(笑)。

すらすらと読めてしまった理由は明快だ。ミステリー仕立てだったからだ。もちろん、登場人物の心理描写や仲間たちとの連携、時代背景も書き込んであるのだが、事件そのものは結構パズル的。風が吹けば桶屋が儲かる式に玉突き状態で解決していく軽快さも、痛快だ。

ちょっとした個人的なノスタルジーも悪くなかった。あのあたりはこんな頃からこんな雰囲気だったんだなぁとか。そういえば地上げ屋とか、すごかったらしいなぁとか。こんな風にしてあのあたりの街並みは再編されていったんだなぁとか。

とにかく女子の生きづらい時代だったことに間違いなくて、その息遣いがリアルに感じられて息苦しいほどだ。

幼稚園が老人施設と合体していることは流石にないけれど、保育園や学童が敬老館などと同じ建物に集約されているところは散見される。幼稚園は教育機関だから、などと説明を始めるとくどくなる。が、発想は斬新で素晴らしい。あの頃からすでにこの発想があったんだなぁとか、高度成長期の内情を垣間見ることができて楽しいのだ。

子は自分が借りてきた本を、親が熱中して読んでいると、嬉しいらしい。そりゃぁそうだろうな。

この本くらいになると、漢字も大人レベルだ。逆に子には大丈夫なのかと思ってしまうほど、ふりがなもない。

大人にもとても読みやすいのだ。

ただし、時間はかかる。

子が借りる本を読み続けられるのは、いつまで頃だろうな。ずっとそのようにしたいと思ったら、親も別途に借りてきて、別々に読まないと、物理的に無理になるだろうな。テレビ番組や映画もそうだけれど、可能な限り同じものを見るようにしたほうが日常の会話も弾みやすい。心の距離も図りやすい。

いずれ彼女でもできたら、読んでいる本の題名すら教えてくれなくなるかもしれない。それまでは、可能な限り同じものを読めるといいなぁ、と改めて思った。


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posted by kaho at 02:00 | Comment(0) | YA文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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