2016年01月30日

「民族という名の宗教」なだいなだ/子育てに宗教はジェダイに通じるライトサイドか?

副題〜「人をまとめる原理・排除する原理」 (岩波新書) 1992/1/21

宗教というものがなぜここまで人々の間にはびこるのか、と気になって手に取った本。読み始めて気がついた。先日記事にした「権威と権力」の続編だった。「はびこる」という言葉を用いたことからもおわかりのように、私には宗教心がない。誰かのファンになって追いかけたこともない。クールといえばそうだ。

それが子育てをしていると、宗教の持つ厳かな雰囲気や教えなどが、実に子育てを助けてくれることに気がついた。そういうところから、キリスト教徒と仏教に縁あって近づくこととなり、気になってきたのだ。なぜ、人は 誰かのファンになるのだろうか。

キリスト教徒はイエス・キリストのファンクラブじゃないの?というと、知り合いの牧師に叱られるだろうか?あるいは大笑いしてくれるだろうか。で、これは私のオリジナル・アイディアだ!と嬉しく思って検索をかけてみてがっかりした(笑)。すでに気がついている人たちはいた! mixi にファンクラブもあった!びっくりした。

イエス・キリストも釈迦(ゴータマ・シッダッタ)も後光が射すようなカリスマだったのだろうな、と想像する。初めて会ったのに、ちょっと接触しただけの人なのに、ふらりとその人の後をついていきたくなるようなものを持っている人がいる。その人の持つ技術に惹かれる場合もあるし、その人が何もしていないのに、磁石に引っ張られるように近寄ってしまう場合もある。美しい人たちにはそのような人が多いし、容姿に関係なくフェロモンが出ているのではないかと目に見えないものを疑いたくなるような引力の強い人もいる。

そういう力に憧れる人も多いだろう。天才フリークとでも言うのだろうか、頭の良い人たちの中にはそれ以上に抜きんでた何かを持ちたがる人がいる。頭が良いだけでは地味な労働生活から抜け出すことは容易ではない。この世を俯瞰する立場に立てることも、おそらくはない。努力するだけ努力して学歴を上り詰めたからこそ、そのことを熟知して身に染みているのかもしれない。

またまた大流行りの「スターウォーズ」の話になるけれど、ジェダイやシスが使っている「フォース」は特殊な能力だ。フォースを持つ人たちの喜悲劇の物語である。生身では身体にほとんどなんの武器を持たない人間は、太古の昔からそのような神がかった力に憧れてきたに違いない。

個々には非力でどうしようもない人間が、巨大な体に鋭い牙をもつ生物を圧倒したのは、人間が集団を作ったからだという。

この本は、集団が出来る力学を噛み砕いて教えてくれる。

「権威」「権力」そして、宗教の話へ。下手な為政者や威張り散らしているだけの人に心ならずも服従するよりは、尊敬してもいいと思える宗教のカリスマにひれ伏すほうが、心の自由は保てる気もする。ジェダイに守られた世界で暮らせたら一番良いのにとは思うのだが。

それにしても、人間は巨大な群れをつくる鰯(いわし)や、集団で海を渡る渡り鳥のようなものなのかもなぁと、しみじみと思いながら。
  
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読後、疑問が増えた。「宗教心」ってなんなんだろう?と思ったら表紙の折り返しに同作者の「神、この人間的なもの」という和波新書の宣伝があった。さっそく注文してみた。

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タグ:なだいなだ
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