2015年02月10日

かいけつゾロリ(原ゆたか)/男の子たちの理想と野望と希望

「かいけつゾロリ」を卒業してまだ半年ほどだ。なのに、読む姿を本当に久々に目にしたと思った。持っているもの全部を本棚から引っ張り出してきた。床に積み上げて、寝転んで熱心に読む。全部読み終えて満足そう。そして、振り返って言った。「この2冊!面白いから読んでみて!」 (32)の「じごくりょこう」と(33)の「ようかい大リーグ」。並び番だ。「じごくりょこう」の前の(31)の「てんごくとじごく」を読んだ方がわかりよいとのことで、合わせて3冊。子にゾロリを勧められたのは初めてだった。

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どちらも、話に筋があって流れていくというよりも、RPGのように1場面クリアして次、という感じだった。しかもそのほとんどすべてがナンセンスギャグ。が、「かいけつゾロリシリーズ」が全部そうだというわけではなさそうだ。合わせて読んだ(31)の「てんごくとじごく」には話の筋があった。

「かいけつゾロリシリーズ」は、30年近くにわたって60巻近く出版されている。長寿のシリーズものだ。Wikipediaに「特に2000年代半ばから後半にかけて、当時の小学生の間で大人気となり、社会現象化した」とあるように、子もまさにこの社会現象化の真っただ中に頭から突っ込んだ形となった。図書館などでそのほとんどに目を通している。そして「欲しい」と思ったものに目星をつけている。ブックオフで選ぶように言う。すると大量にある中からごく短時間の間に、さっさと数冊選ぶのだ。

「かいけつゾロリ」は低学年の、特に年長から小1の男の子たちに大人気だ。(31)の「てんごくとじごく」と(32)の「じごくりょこう」を読んで、その理由の一端を垣間見た気がした。

ゾロリのママは天国にいて、忙しく大活躍して楽しく過ごしている。会えないけれど、いつだってゾロリたちを見守っている。そしてイザというときにはきっと助けてくれる。ママはゾロリの夢を応援している。ゾロリは「ゾロリじょう」を建てて「すてきな およめさんを もらう」のが夢なのだ。

もうだめだ!万策尽きた!と思った瞬間に、タイミングよく救いに来てくれる。地獄から地上に戻るゾロリを「しばらく ギュッと だきしめて、ほっぺに チュウを」するゾロリママ。一生懸命に頑張ったゾロリとイシシ&ノシシを労ってこう言う。

「貴方達、生き返るためによく頑張った。とても立派だったわ。ねえ、ゾロリちゃん。地上に戻ったら夢に向かって一生懸命生きるのよ。前にも言ったけど、失敗しても構わないの。悔いのない人生を送ってから、ママのところへ来て頂戴。約束よ。ママにはそれが一番嬉しいの。」(←原文は全て平仮名です。)

ゾロリは正義の味方のかっこいいヒーローではない。もともとは「ほうれんそうマンシリーズ」の敵役。スピンオフが有名になってしまった成り行きそのもの。悪いことをたくさんする。いわゆるアンチヒーローだ。そんな彼をいつも見守ってくれている優しいママ。力尽きた時にいつだって助けてくれる心強いママ。そうだったのか。これが男たちの理想的な究極の母親像なのだ!そして、男たちの夢とは。を建ててを得ることなのか。そうだったのか。

男の子たちの理想と野望と希望のすべてがここにある。と思った。

「かいけつゾロリ」公式HP こちら → http://www.zorori.com/

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posted by kaho at 01:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル的 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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