2020年03月17日

マンガでわかる介護職のためのアンガーマネジメント/無駄がなく実用的で端から端まで素晴らしい1冊だった


介護はまだしていないのだが、子の学校で「アンガーマネージメント」の講習があり興味深かったので借りてみた。電子図書4冊目だ。アマゾンのレビューも評価がとても高い。

内容は「頻繁なコールにイライラ、認知症利用者からのセクハラ、危機感がない同僚に怒り爆発…。介護現場でよくある怒りの事例をマンガにし、解決策をアンガーマネジメントの理論に基づいてやさしく解説する。介護職員の体験談も収録。」

著者は「一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事。アンガーマネジメントコンサルタント。著書に「怒りに負ける人怒りを生かす人」「はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック」など。」とのこと。

本の冒頭に、定義がわかりやすく書かれている。
アンガーマネージメントは1970年代にアメリカで生まれた怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング。怒らなくなることが目的ではなく、怒る必要のあることは上手に怒り、怒る必要がないことは怒らなくて済むようになる、その線引きができるようになることを目指す。
シンプル、そして実に実用的。

学校で聴いた講習でも、以下のような説明を受けた。

感情は物事(出来事)への意味付け(解釈)によって発生する意味付けは人それぞれの捉え方や考え方によって(けっこうまるでびっくりするくらい)違う。そして人それぞれの意味付け(捉え方や考え方)に振り回される必要はない。つまり他人の評価は気にしてはいけない。他人の評価に振り回されてはいけない。自分の価値観を明確にすること。

怒りも同様である。千差万別なのだということを実感する必要がある。そのために講習ではゲームにしてあった。日ごろ一緒に机を並べているクラスメートと自分の感じ方の差を目の当たりにして実感するのが「アンガーマネージメント」の講義だった。

ゲームを傍で見ていてもびっくりするくらい、同じ出来事が起きても一人一人の捉え方は全く違っていた。同い年の当人同士ではぎょっとするくらい想像以上、想定外の出来事だったろう。


この本に書かれているノウハウで一番目は、イライラしたおおもとの「一次感情」に注目することだ。いらいらした原因感情を探ることなんですって。そうしたら、イライラの具体的原因が見えてくる。解決策も浮かび上がる可能性がある、という理屈だ。

一番イライラが起きやすいのが「期待外れ」だ。自分と同じ価値観を相手に期待するから期待外れは起きる。読売大手小町を読んでいると人間関係のかなりのトラブルが「期待外れ」に起因しているのがわかる。簡単にいえば「頼まれごとを引き受けたのにお礼がない」などである。もやもやが残るのだ。これに対する解決策はこの本によると「人間関係に見返りを求めない」なんだそうだ。他人への期待値を少し下げることによって防げるトラブルは多いということなんだろう。

人からの依頼を引き受けるとき、自分がそれを引き受けるための「動機」を考えることが必要なんだという。本当だ。ヒョウタンから駒のような話だ。

この本に「怒りのタイプ別診断」というのがあった。やってみた。当てはまったタイプを読んだだけだとあまりピンと来なかった。が、当てはまっていないタイプの解説を読むと本当にまったく当てはまらないので、この診断、正しいんだなぁと妙に納得した。とともに、まったく当てはまらないタイプの解説を読むと、自分とはまったくタイプの違う人の怒りのポイントが見えてきた。いままで理解できなかった人たちのことがすこしだけわかったような気がして嬉しくなった。

話がやや横にそれるのだが、いま再放送をしている「おしん」。なんでもかんでも仁に反対する「おしん」のありように開いた口がふさがらない今日この頃。昔からソリの合わない仁だけでなく偵に対しても同じなので、要するに実の子に対する押しつけが半端ないのが「おしん」なんだろう。けれど考えてみれば夫である竜三に対しても同じだった。竜三については押し切られて最後は「しかたなく我慢する」という方法でやり過ごしていただけだ。竜三に似ている仁に対してとりわけ当たりがきついのを見ていると、竜三に我慢した分を仁にやり返しているんじゃないかと思えてしまうほどひどい。そしてそれってあながち的外れな見方ではないかもしれないと、この本を読んで思った。「おしん」はプライドの高い「他人が自分の思い通りに動いてくれないとイライラする」タイプとして設定されているのではないかしらん。「おしん」は「逃げる」タイプとして認識されてるけれど、プライドの高さと「逃げ」はセットだ。「おしん」は家族の暖かさと縁が遠いと認識されているけれど、たしかにこのタイプが家族に恵まれているのを見たことがない。「おしん」はとてもよくできた物語なんだなぁと、この本を読んでものすごく納得した。

↑「おしん」の物語でもこう思ったけれど、診断のそれぞれのタイプの解説を読んでいると、今まで読んだことのある小説の主人公や準主人公たちの理解できなかった性質について腑に落ちてきた。この「タイプ診断」すごいわぁ。

怒りに関する「自動思考」などの知識編や、解決策の一つとしての「1日穏やかにふるまう『24時間アクトカーム』」、「とにかくなにがなんでも『事実』だけをみるのがコツ」など、実践編も充実している。

介護の現場は知らないのだけれどアマゾンのレビューなどを見るとマンガにしてある事例などは実にリアルであるあるなんだそうだ。とても役に立つのだそうだ。

著者による別の本に「マンガでわかる怒らない子育て ( 2018/2/15)」というのがあるらしい。。子育て中だったら飛びついただろうな。電子図書館で見かけたら読んでみよう。いまの私だったらどんな場面の切り口のものが良いのだろうか。ぴったりのものがあったら是非手元に置いて、毎日のように眺めてよりよい人生を送れるように精進するためのよりどころにしたいと切に思った。

良書である。



マンガでわかる介護職のためのアンガーマネジメント -イライラ、ムカムカ、ブチッ!をスッキリ解消。怒りに振り回されないための30の技術- 電子書籍版
安藤 俊介
2019/9/3
誠文堂新光社

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以下はアマゾンでダントツの評価を受けていた著者の本2冊。紙ベースと電子書籍と。自分用の備忘録として。

↓ ダントツ評価1位

アンガーマネジメント入門 (文庫) [ 安藤俊介 ]

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posted by kaho at 02:00 | Comment(0) | 情操教育的 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする