2020年03月15日

大人になる前に身につけてほしいこと(心の友だち)坂東眞理子/内容の3分の2くらいは賛同できるかな。残り3分の1がちょっと致命的と思った


我が家ではこのままでは子に推薦することは難しい。一緒に読みながら親が解説をしたり、きれいごとだけの部分を指摘したりしながら読むのであればよいのだけれど。

内容的には、心構えとしては良いかも。人間としての美しい所作と教養について余すことなく書かれている。が、世の中を「性善説」としてしか見ていないのではないか?と思うほど人の好い人間が出来上がる危険を感じた。でも、自分を防衛することも大切だと付け足すように書かれていたので、まあ大丈夫なのかもしれない。

一方で、やや儒教的すぎるんじゃないかなと危険を感じた。「先祖は必ず子孫の幸せを願っています」という文章があり、ひっかかった。「親戚付き合い」についても肯定的に書かれている。が、これでは追い詰められて人生に失望する人が出てくるのではないだろうか。

この本には学校の先生への心構えなどは書かれていないので関係ないが、学校の先生に関しても同様だ。子が中学生になるまで育ててみての実感だが、先生を絶対視するような世界観を子どもに植え付けてしまうと、子の逃げ場がなくなって失望させてしまう可能性がある。そんなことをいう親にももちろん何も話すことができなくて、そのまま自殺への一本道にもなりかねない。

こういう危険性をなぜ大人はわからないんだろうか?

良いことばかり美しく描いているノウハウ本を読むと、そんなことをよく思うのだ。アマゾンのレビューを読むと背景が少しわかってくるのだけれど、ものすごく社会的地位の高い人などは見識高く頼りがいもあるけれど、現場の本当の姿からは目くらましを食らっている可能性が多分にある。また、外聞の良いことばかりで自分を覆ってしまうと、身近な人からは煙たがられることがある。生きていれば汚れ仕事もたくさんある。それらについては身近な人たちに丸投げになる可能性もあるからだ。良いとこどりの人生を歩んで涼しい顔をして良いことばかり言っているいる可能性もある。あくまでも想像だけれど。

小さな子供にとって親、親戚、学校の先生などは絶対的な存在である。だからこそ、その人たちは「絶対的ではないのだ」というメッセージも上手に伝えてくれるこの手の本が現れないものかと思いながら、この手の本を見かけたら読んでいる、という状況です。

また、アマゾンのレビューにもあったけれど「新聞を信頼してネットは警戒心を持って」と書いてあるのが気になった。これは見逃せない矛盾である。一見もっともらしくさらりと新聞をと書いてあるのが恐ろしくよろしくない。この本を全体的に警戒してしまう遠因となった。

電子図書で読んだ3冊目の本。もしかしたら紙ベースの書籍よりもさっさと読めるかも。ものすごいスピードで読めてしまった。ネット(というのか)パソコンやiPhone、タブレットでみる活字は飛ばし読みするのに目が慣れているのかな。 パソコン(WIN)では電子図書はなんとなく読みにくくてiPhoneのサファリで読んでいるので画面は小さいのにサクサクと進むのだ。

大人になる前に身につけてほしいこと(心の友達)
坂東眞理子
2008/6/26
PHP研究所


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タグ:電子図書
posted by kaho at 21:59 | Comment(0) | 情操教育的 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする