2020年01月31日

ポーン・ロボット/YAだというけれどとてもよくできたSFで感嘆!引っかかるところの全くない無駄のない自然な設定にも感動!

私(母)が地域の図書館で見かけて借りてきた。新刊本のコーナーにあった。2019年3月、初版1刷だ。あらすじを書くだけでもネタバレになりそうなので、何も書けない!どうしよう?!

何も知らずに手に取って読めたことに感謝しているくらいだもの。これを読もうとする皆さんにも是非、先行意識ゼロで読んでほしいと思ってしまう。

子には「これ、面白かったわ」と一言言って手渡した。

ちなみに、内容が濃いわりに結構あっという間に読めた。内容がとても濃かったので「あっという間に読めた」という感じがまったくなくてものすごい重厚な読了感。

開成社の公式HPによるあらすじ
ある日、主人公の宇喜多千明は、全身黒でおおわれた奇妙なランナーを夜の町で見かける。翌日、千明のクラスメートが、家族とともに蒸発した。 夏休みに入り、千明は商店街を歩いていて、万引きしている青い髪の少女を目撃する。そこで千明は自分に異様な力があることに気づくが、そこで気を失ってしまう。意識がもどった千明が帰宅すると、そこに家はなく、両親も行方不明になっていた……。
町になにかがおきている! 千明は、妹の理央と救護施設で知り合った田丸と3人で、原因究明に乗りだす。

著者略歴
森川成美(もりかわしげみ)
東京都在住。大分県出身。東京大学法学部卒業。2009年「アオダイショウの日々」で、第18回小川未明文学賞優秀賞受賞。作品に、『くもの ちゅいえこ』、共著に『ちょーコワ!最凶怪談』、『こわい!闇玉』、『プリンセスがいっぱい 5つのお話』などがある。日本児童文学者協会、日本児童文芸家協会会員、『季節風』同人。

田中達之
1965年福岡県生まれ。アニメーション監督、イラストレーター。映画『AKIRA』の原画、ゲーム『リンダキューブ』キャラクターデザイン(CANNABIS名義)、映画『Genius Party Beyond「陶人キット」』では、監督・作画・美術監督を担当した。近年では数多くの書籍の装画なども手がける。京都精華大学講師。
この著者の書籍一覧を見る


ポーン・ロボット

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2020年01月30日

マイク: MIKEを子も読了!/ちょっと出来過ぎだね、とは言っていたが、本当に自分の欲しいものを言語化する助けになったらしい


子も、やっぱりそう思うよね?という感想だった。そう、出来過ぎた。昼メロを美しく飾りたいためだとしか思えないような豪華な設定がどうしても鼻に付く。とてもよいお話なのにね。

これを読んで子が将来の方向転換を考えるかと思ったら、全然そんなことはなかった。そのかわり子は自分が何を欲しているのかを明確に言語化することができたようだ。抽象的すぎてフワフワとしていた目標を言葉に置き替えることができた。つまりどんなに抽象的なものであっても言葉に置き換えることができたならば実現可能な具体的なものになるのだなぁ。

将来の夢そのものを欲しているとどうしても思えなかったので、折に触れては質問してゆさぶりをかけていたのだが揺らがなかった。それがなぜなのかがはっきりした。そしてそれならば、と親としても応援する気になった。それほどまでに明確な理由だった。

そしてそれはきっと、その将来を目指せば手に入る。ちょっと(かなり、かも)茨の道だけれどねぇ。

マイク: MIKE
アンドリュー ノリス(Andrew Norriss) /作
最所 篤子/訳
2019/10/3
小学館
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マイク: MIKE (児童単行本)

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2020年01月14日

マイク(MIKE)/母が図書館で見つけて読了、子に勧めてみた/前半だけなら純文の感動だった。後半は不要だったなぁ。

図書館の新入荷の棚にあったので借りてみた。小説らしくない装丁も目を引いた。子に勧めたら内容を聞かれたのだけれど、この本は何も知らずに読むほうが良いような気がしたのでそのように伝えた。面白いことは確かだし、前半だけならば中学生が読めば人生の布石というか灯台になるような気がする。

ということで、内容に触れます(いわゆるネタバレ)。





心理学で言う「投影」を扱っている。多重人格の一歩手前という解釈でも良いのかもしれない。主人公のミドルネームであるマイクと名乗る人物が登場して、主人公に本当の本音を気がつかせる。主人公の本当の本音に気がついている人(のちの妻)には主人公同様にマイクが見える。この設定で前半だけで本が終わっていれば、すばらしい純文学になったんじゃないかな、と思った。私は素人なので本当にそうなのかどうかは断言はできないのだけれど。

ここで終わったほうが良いのではないかと思えた場面はいくつかある。主人公が最後の試合と決めて参加した試合の始まった瞬間とか、ふらりと入ったウォーターワールドで魚の知識を買われてスカウトされる場面で終わるとか。

前半だって豪華なテニス漬けの生活、週に3回も受けられるプライベートな心理面接。精神科医を旅行先から呼び戻す贅沢など、それでなくても一部の天才的な才能あふれる裕福層の話だ。

それでもマイク(投影)が効果的に表れて、意味深いお話が進んでいる。

が、後半からはマイクはもう「投影」ではない。

裕福層の世界が炸裂する。勉強をしっかりしていないのに縁故(推薦?)で大学が決まるとか、海底で沈んだ宝物を見つけてしまうとか。主人公の血統の良さ、血統が引き寄せる幸運、そしてご都合主義でマイクが登場して主人公を大金持ちにしてしまうフィッシュ・ストーリーというかトール・テール。もはや昼メロだ。テレビドラマとか映画化などになった場合に見栄えのよい設定を選んだと思えるような、少々よこしまな発想が透けて見えたのは私だけかな。

マイクの正体が大成功をおさめた主人公(未来の主人公)だという謎解きはたしかに無難な落としどころにも思える。が、そこで終わってしまうとそれこそただのマンガチックなミラクルになる。

好意的に解釈して、将来こうなりたいという自分を明確にして(マイクを自分で創造する)目標に定めるとそうなれるよ、という暗示なのかとも思う。けれど、そうだとしたらマイクが「投影」の結果現れたのだという大前提が崩れる。

面白いかどうかといえば面白かったし、自分の将来を考えるきっかけとしても悪くはないと思ったので、子に訊かれたときには軽く勧めた。けれど、子が自分とのギャップで主人公を突き放してしまい白けてしまうというリスクはあるのだと、後になって気がついた。あとがきに作者、解説に「おおたとしまさ」氏の言葉があり、その点を補強しているようには思う。作者も気にしているし、気になっているのは私だけではなかったんだろうな。

今どきの世の中は、このようなキラキラとした物語しか受けないのかな。もしかしたらそれだから作者も後半を付け加えたのかな?あるいは映像(映画とか)になった場合に絵になるからと考えたのかな?とも思ったり。子がまだ小学生で世の中のことがまだよくわかっていなければ、楽しく読めるんだろうに、と思ったり。


マイク: MIKE
アンドリュー ノリス(Andrew Norriss) /作
最所 篤子/訳
2019/10/3
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2020年01月10日

スベらない同盟(にかいどう青)母も読了!/読んでよかった!いじめの現実、切ないお話だと思ったら、実は?!(ネタバレします!)

母(私)も読んだ。ものすごく深く考えさせられる本当にすてきな良書だった。

以下、ネタバレします。






前記事書くためにあらすじを読んでいたので、前半のとても穏やかでいかにも青春らしい輝く日々の描写を素直に楽しめず、平和であればあるほど体に力が入ってしまった(笑)。それはそれで本当に肝の冷える目の離せない読書だったのだけれど名作アニメの「君の名は。」同様、あらすじを知らずに読むほうがより衝撃が強いだろうなぁ。

このような展開の中を主人公はどう立ちふるまって打開するんだろうかと、本当に冷や冷やした。少し前に青春学園モノのテレビドラマで「腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。」というのをやっていた。描写がちょっと刺激が強すぎて子は1話で早々にリタイアしてしまったのだが、このドラマの主人公がとった手段に似ている。自分で悩むのは止めてすべてを公に晒し、判断を公側にゆだねてしまうのが一番良いのかなと気がついた。いじめというのはいじめられた被害者が悩むから解決しないのかもしれない。公に晒す勇気を持つだけで解決するものだということだ。なるほどなぁ。

それにしても「嫉妬」によるいじめはこのような構造なんだなと、とてもわかりやすく描いてある。いじめる側の正当性は揺らぎないらしい。なにをどうしたらそのようなメカニズムが正当化されるのか私には永遠に理解できそうにないのだが、自分に理解できなくても現実にはそこら中にうごめいているのだろうし、それが成立して集団によるいじめに発展するということは大多数の人間の中に当然に存在するメカニズムなんだろうということを素直に認める必要があるのだなぁ。

、、、と感動しながら本を閉じてから気がついた。後半に判明するのだけれど主人公は女の子だ。男の子だと思い込んで読んでいたから上記のようにしみじみと感動した。が、主人公を最初から女の子だという設定で頭の中で読み直す(構成しなおす)してみて気がついた。これ、ただのモテモテ女の子のお話じゃん?これがミステリーであれば後出しで思いっきり卑怯だ!と叫びそうになるけれど、乱暴な男子には告られたのを断っているわけだし、毎日仲良くつるんでいるのも男子(ジュン)。もしも乱暴男子もジュンもイケメンで、転校生のケイがださださでいけてないのに実はイケメンだとしたら?そして主人公の周りには全然仲のよさそうな女子の気配がないわけだ。

元気の良さだけで(天然、女子っぽいじめっぽさがないので勘違いしそうだけれど見ようによってはかなりのわがまま、本物のわがままではないけれど自然と押しが強いのでそのように思えてしまう)カースト上位にいて自分の意見がまかり通るのが普通だと思っている。主人公のいるクラスには主人公と転校生のケイしか存在していないかのような雰囲気がまかり通っているのかもしれない。主人公の陰で何かと我慢しているクラスメートがどれだけいることかと。本当は我慢する必要はないのだけれど主人公の元気の良さに押し切られる静かなタイプは結構多いのではないかな?嫉妬とかそういうレベルではなくて、そのような力の偏在に反発を覚える人がいてもおかしくない。

けど、世の中はもてる人はもてる。そうでない人はそうではない。世の中がどれだけ不公平に出来ているかということをこれでもかと見せつけられたような気もしてきたら、最初に読んだ時に感じた深遠な感動はあっさりとどこかに消えてしまった(笑)(笑)(笑)。

主人公の性別をこんな風にトリッキーに扱う必要があったのかな?男の子同士の友情物語ではいけなかったんだろうか?



スベらない同盟
にかいどう 青
2019/9/12
講談社

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スベらない同盟

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過去記事「スベらない同盟(にかいどう青)/日曜日の朝、起きぬけに読み始めてあっという間に読了、青春ものかな?」 → こちら



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2020年01月09日

現代っ子の中受準備(過去記事)、ノートまとめは iPad で?!/「スマホを落としただけなのに」を見ながらこれからの世界を考えてしまった

スマホやiPhoneを1機だけ持って一人暮らしを始める若者のことを考えて、その危うさに心細くはないのかなと前記事に書いたあとで記事一覧を眺めていたら下書きにこんな記事(下記にコピペ)が残っていた。子は年齢的にiPhoneとともに生まれスマホの発展とともに成長してきた申し子だ。子は iPhoneやスマホではなくてiPad(タブレット)を使っているのだが、その中にあるデジタルデータの永遠性については考えたこともない、らしい。 iPad(タブレット)が壊れたことがないためだ。バッテリーに関しては神経質に残量を見ているので、使えなくなった場合の危険性については考えているらしいのだが。

中学になってからは iPad (タブレット)への依存度は減少した。ノートにカラフルにまとめるようになった。ノートにまとめるのとデジタルデータを作ることに長けるのと、どちらが有利なのか、判断がつかない。

昨日、テレビで「スマホを落としただけなのに」をやっていたので一緒に見た。すると、子が登場人物のポカを楽しそうに指摘するのだ。いわく「誕生日を暗証番号にするなんてね」など。大人の私からみるとそれは少々的外れだ。4桁の暗証番号なんて一万回もトライすれば絶対にヒットするのだ。何が何でもヒットさせたい犯人にとって一万回のトライは嫌気はさすけれど絶望的な数ではないのだ。子は犯人がスマホとパソコンを繫げている場面を見て、犯人が何をしているのか理解していなかった。子がパソコンを扱っていないのが一番の理由だ。

つまり、 iPad (タブレット)を巧みに扱って使いこなしていても、けっしてパソコンに精通しているということにならない。当たり前のことだけれど、子の様子を見ていて愕然とした。 iPad (タブレット)授業を推進する小学校などで「子どもは覚えが速いよね」などの感想を聞くことが多いが当たり前だ。子どもたちはパソコンを使いこなしているのではなくて特定のアプリ(道具)を使いこなしているだけだ。テレビのチャンネルを変えるとか、テレビやブルーレイレコーダーを操作して予約を入れたりするのと何ら変わりない。

その先にあるものや可能性(良いほうも悪いほうも)について知っているということとはまったく別であることを、大人も忘れそうになってしまう。それほど子供たちの iPad (タブレット)、スマホ、iPhoneの操作は速く巧みだから錯覚してしまう。

やっぱり危ういんだなぁ、と思った。

それにしても、何をどう思おうとも、これからはこういう世の中なのだ。

これからの子どもたちはどんな世界観の中で生きていくことになるんだろうか。


****** 昨年の今頃、書いた下書きの記事、ここから ******

夏休み明けて少しくらいまではノートのページを破っては、まとめを書いていた。それをトイレに立てかけた白板に磁石で張り付けるのだ。

が、それがいつごろからか、 iPad に画像収集という形に変わっていった。ピークに達したのがZ会の「地誌」のやり直しをしたときである。資料を写真に撮ったりスクショして画像編集ソフトを立ち上げてメモ書きをしてくのだ。

で、とうとう容量が足りなくなってきた。

今、目の前で子が昔の画像の整理をしたりクラウドに移動させたりして、容量を空ける作業を黙々としているところである。

PCをフロッピーディスク、マッキントッシュのSEなどから使っている私からみると、まとめノートがデジタルデータだなんて、不安定この上ないと思う。見たいと思ったときに iPad のトラブル発生!などしていたらどうするんだろうか。立ち上がらなくなってデータを取り出せなくなったらどうするんだろうか?それとも、1度作ってしまえば頭に入るから大丈夫!ということなのかな。そういえばスマホ1機だけ握り締めて一人暮らしを始める若い皆さんは心細くないのかな。

ということで、紙ベースに起こ(要はプリントアウト)しておくように進言した。

まあ、紙データだって、なくなるときにはなくなる。だから強くは言えないのだけれど。

現代っ子のデジタル・リテラシーは、デジタル機器への絶対的な安心感の上にあることを痛感する。

************ 過去記事、以上 ******************






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posted by kaho at 02:00 | Comment(0) | Z会、小6(2018-19終了) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月08日

サバイバーズ(1孤独の犬〜6アルファの乱)あれから母も読了/ラッセ・ハルストレム監督の「僕のワンダフル・ライフ」も重なって大満足

子に「一緒に読んでほしい。やりきれなさを共有したい」と言われれ続けて3カ月。正月休みの2日間、まるまる浸って(!嬉)読んだ。面白かった。こんなふうに頭から突っ込むように読書に浸ったのは大学生の頃以来だ。大満足である。さて、やりきれなさの正体もよくわかった。が、ブラック・ファンタジーではなかったのでほっとした。個人で生きることと組織として生きることを深く洞察させる良書だった。

以下、ネタバレします。









犬には3種類いる、ということがよくわかった。飼い犬、働く犬、そして野犬だ。この本では、飼い犬は文字通りの愛玩犬、働く犬としては闘犬として育成された犬種、そして野犬は2種類(街をうろつく野良犬と山で暮らす本物の野犬)が登場する。ラッセ・ハルストレム監督の「僕のワンダフル・ライフ(A Dog's Purpose)」は1匹の犬が生まれ変わりながらいろいろな立場や境遇の犬ライフを経験するのだけれど、この本にはいろんな境遇の犬がたくさん登場する。あまりにもたくさん登場するので覚えていられるかどうか不安だったのだけれどまったく心配なかった。それぞれがものすごく特徴があってキャラ立ち華々しかった。

しかも、犬独特の社会構造を主人公と一緒に体験することができて興味深い。犬の社会は人間の社会にも似ている気がしてきた。参考になることが盛りだくさんなのかもしれないと気がついた。

巻末の役者によるあとがきによると、作者は最初は2人だったのが最後のほうで7人になったとのことだ。同じ作者によるもっと長いシリーズ「ウォリアーズ」は猫ものだ。猫が主人公ではどうやって話をこんなに長く続けられるものなんだろうかと眉唾だったのだが、「サバイバーズ」の犬の表現は犬好きも納得の内容らしいのでそれならば「ウォリアーズ」は猫好きも納得の内容なのかもしれない。それでも、単独行動が基本の猫に集団行動はあり得ないと思うのだが斎藤洋氏の「ルドルフとイッパイアッテナ」でも一応猫の集団は表現されていたのだ。在り得ないよねと思いつつも本も映画も楽しんだのだから、猫の「ウォリアーズ」も楽しめるとは思うのだが。

「ウォリアーズ」だが映画化も云々とい言われているくらい面白いらしい。だが前記事にも書いたが現在までにすでに1期が巻6ずつの6期まで出ているということだ。つまり計36巻だ。日本の児童書も36巻となるとちょっとした量だが、欧米の児童書は「ハリーポッター」を出すまでもなく半端ない。犬の「サバイーバズ」の6巻でも最後の6巻目は冗長かもと思ったくらいだったので、猫の「ウォリアーズ」はゲームにハマるのと同じような時間の浪費になる可能性がある。子に話してみたところ子も同じことを考えて手を出していないそうだ。

さて、予定調和の終わり方をした犬の「サバイバーズ」だけれど、ほんのわずかな伏線もどんどん回収してくれて読み応えたっぷりだった。が、人間とのかかわりが少々物足りなかった。人間が街にしっかりと復活して山の管理も進んだとしたら、あるいは山での生活が苦しくなって里に頼らざるを得ない状況が生じたときなどに、山に住む野犬を欧米人たちはどうするだろうか。そのとき、主人公たちはどのように感じ、判断して行動するのだろうか。人間との接触が密になると、人間大好きな犬(ミッキーやサンシャイン)の性格や伏線も生きてくるんだろうにと想像(たくましく)した。




サバイバーズ
エリン・ハンター
翻訳 井上里
イラスト 平沢下戸
小峰書店

1、孤独の犬 2014/9/24
2、見えざる敵 2014/9/24
3、ひとすじの光 2015/6/24
4、嵐の予感 2016/5/23
5、果てなき旅 2017/6/9
6、アルファの乱 2018/7/21


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過去記事「サバイバーズ(1孤独の犬〜6アルファの乱)読了/とても切ない物語のようだ、しきりと一緒に読んでほしいという」 → こちら




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